寝たきり利用者の褥瘡を防ぐ!【床ずれ防止用具・エアーマットの使い方・機能・特徴】

床ずれ防止用具
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寝たきり利用者の褥瘡を防ぐ!【床ずれ防止用具・エアーマットの使い方・機能・特徴】

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こんにちは!

・床ずれ防止用具って何?
・床ずれってどうやって防ぐのか知りたい!
・床ずれ防止用具の種類を知りたい!

こういう悩みをもたれた方向けの記事です

エアーマットタイプの床ずれ防止用具は
その名の通り
マットの中身を空気で膨らましているタイプの床ずれ防止用具のことです

マットは非常に柔らかく
床ずれができそうな骨の出た部分をやさしく包んで圧分散効果をはかるようになっています

エアーマットにはポンプがついていて
その人にあった硬さを設定することで
最適な量の空気が常にマットに送り込まれるという設計です

ちなみにエアーマットタイプの床ずれ防止用具は介護保険レンタルの対象種目であり
月々のレンタル料金は600~1200円くらい
(利用者負担割合1割の場合・料金はおおよそです)

 

 

ということで今回のブログは
「【床ずれ防止用具の使い方】エアーマット」
についてお話ししていきます

ちなみに床ずれ防止用具の種類や機能については過去のブログで取り上げています
こちらもよかったら参考にしてみてください👇

柔らかいマットで褥瘡を防ぐ!【床ずれ防止用具の選び方・種類・特徴】
介護保険でレンタルできる床ずれ防止用具は大きく分けて2種類(エアーマットタイプとマットレスタイプ)です。この記事では床ずれ防止用具の特徴・選び方・注意点について詳しくご紹介しています。床ずれ防止用具選びの際に参考にしたい!という方はぜひ記事をご覧ください!

床ずれについて

「床ずれ防止用具の種類と特徴」の回でもお伝えしましたが改めて…

まずは「床ずれ」そのものについてご説明させていただきます

そもそも床ずれとは

そもそも床ずれって何?
ということで簡単にお話しすると
床ずれは骨の出っ張っている部分(お尻の仙骨・骨盤の左右の大転子部・かかと・くるぶしなど)に圧がかかり続けることで
血行が悪くなり
皮膚組織が死んでしまった状態のことを言います
寝たきりの方など
骨の出っ張り部分の圧を自力で逃がすことができない場合に発生しやすいです

床ずれができるとどうなるの?

床ずれ発生の流れとしては
まず骨の出っ張り部分に圧がかかり続けることで血行不良となり
皮膚が赤くなってきます(発赤)
さらい圧がかかり続けることで
皮膚が黒ずんできたり
皮膚が破れてしまったり
(ちょうど靴ズレのような状態です)
床ずれの厄介なところは
一度発生してしまうと完治するまでに長期間かかってしまうことです
なかなか治りづらかったりするので
普段の介護に加えて床ずれの治療もとなると本人の負担も介護者の負担も大きく
できる限り床ずれを発生させないための予防策が重要であり
「床ずれ防止用具」が必要になってくるのです

エアーマットタイプの床ずれ防止用具の機能

ではエアーマットタイプの床ずれ防止用具の機能面についてご説明します

圧分散効果

空気で膨らましていることから圧分散効果は非常に高いです

ちなみに一般的に圧分散効果を高い順にランキングで示すとすれば

1位:エアーマットタイプの床ずれ防止用具
2位:マットレスタイプの床ずれ防止用具
3位:特殊寝台付属品のマットレス

という感じです

体の圧を逃がすという面では非常に高い効果を発揮します

自発的な動きのしやすさ

エアーマットタイプの床ずれ防止用具は
圧分散効果は非常に優れていますが
その柔らかさゆえに自発的な動きはしづらいです…

自発的な動きのしやすさについても
高い順にランキングで示すとすれば

1位:特殊寝台付属品のマットレス
2位:マットレスタイプの床ずれ防止用具
3位:エアーマットタイプの床ずれ防止用具

という感じ…

エアーマットタイプの床ずれ防止用具は

・自力で寝返りや起き上がりが困難な方
・とにかく高い圧分散効果が必要な方
・床ずれ発生リスクが極めて高い方

というケースで特に効果を発揮します

一般的には重度の介護度の方向き商品です

寝返り機能

そのような重度の方向きのエアーマットですが
寝たきりの方は自発的な動きがなかったりします

自発的な動きがないということは
ご本人の体のことを考えるとあまりよくありません

そこで体位交換を介助者の方に行ってもらうことで
体のマットとの接地面の圧分散を図ることができ
さらに体位変換によって体の動きを発生させること自体が
少しでも体にとってプラスになるのですが
マメな体位交換もそれはそれで介助者の方にとって負担になったりもします

そういう場合のお助け機能として
エアーマットには寝返り機能が付いているタイプがあります

人力での体位交換のように大きな角度での寝返り動作にはならないもののの
15度~30度くらい(マットの設定で調節できます)
の左右の寝返りを自動で行ってくれたりします

さらに最近の機種は進化していて…

昔は寝返り動作をサポートするという意味合いが強かったのですが
今の機種は
左上半身と右下半身の角度を上げるとか
一部分のみ小刻みに角度を上げるような設定が可能になり
体位変換の機能というよりも本人の体動を促しリハビリ効果につなげる
といった要素も強くなってきました!

エアーマット使用時の背上げ姿勢時の注意点

エアーマット使用時にベッドの背上げを行い
上半身を起こした状態で過ごす際には注意が必要です

というのも
寝た姿勢の場合の圧分散と違い
起きている際には上半身の体重がお尻にかかり
お尻に過度に圧が集中してしまうからです

そこに気づかずにお尻部分のエアーマットの空気量が不足して底付きしてしまうと
結局お尻に床ずれ発生・・・
なんてことになってしまいます

しかしながらこの背上げ時のお尻への圧集中についても
今はメーカーさんがきちんと対策を施した機種が出てきています

例えば…
背上げした際にエアーマットがセンサーで自動察知し
背上げした角度に合わせたお尻部分の空気量を補充してくれたり
といった工夫が!!

エアーマットもメーカーさんの開発努力によって日々進化しているんですよねえ(しみじみ)

個人的にはエアーマットの進化って車の進化に似ているなあなんて思っています

10年前の車に比べて今の車って色々なサポート機能がついてますよね
(アイドリングストップ・ライトの自動点灯・バックモニターやコーナーセンサーなどなど…)

エアーマットもどんどん使いやすくなっていて
使用するご本人や介助者の負担のさらなる軽減にもつながりますので
もし古い機種のままで苦労されている方がみえましたら
最新の機種の導入をお勧めします!

導入後のコスパは絶対にいいと思います!!

 

 

 

ということで最後まで読んでいただきありがとうございました!

もしよかったらこちらもみてみてください!👇

●介護の三ツ星コンシェルジュさんのコラム
https://kaigo.jp/writer/entry/130/

●note
https://note.com/kaigoyouhin1

ではでは

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