転ばぬ先の杖!転倒によるケガや骨折予防に…杖は早めに導入を【杖の選び方・種類・特徴】
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こんにちは!
・杖ってどんな種類があるのか知りたい
・杖を使う上で最適な高さなどどう調整すればいいの?
こういう悩みをもたれた方向けの記事です
転ばぬ先の杖とはよくいったもので
早い段階での杖の導入はとても大事だと思っています
その理由は
「万が一転倒した場合のリスクが高すぎるから」
お年寄りは若い人に比べて骨が弱くなっています
特にお年寄りの女性の場合3人に1人が骨粗しょう症であるなんて言われていたりして
転倒した際に骨折してしまうリスクはかなり高いです
そして実際に転倒した際によく骨折に繋がる箇所は
「大腿骨頸部」(骨盤に繋がっている足の根本部分)
大腿骨頸部を骨折してしまうと
入院・そして手術を行い
しばらくの間安静に過ごすことを余儀なくされます
入院で安静にする期間が長くなれば
当然体もなまってしまい
これまで動けていたのに
退院するまでに自力で動けなくなってしまって寝たきりに・・・
![](https://kaigoyouhin1.com/wp-content/uploads/2021/06/ojiisan04_cry.png)
こんなはずじゃなかった・・・
なんていう悲しいシナリオになってしまうリスクが潜んでいるのです
時々転倒を頻繁に続けてしまいながらも
ケガなく過ごせている方を見かけたりもするのですが
![](https://kaigoyouhin1.com/wp-content/uploads/2021/06/ojiisan03_smile.png)
体が丈夫だから多少の転倒なんてへっちゃら!
なんて楽天的に考えるのは非常に怖いです
これまで運よく骨折はしていないけど
いつか骨折してしまうかも・・・という重要なサインと捉えて
転倒予防を早期に行う必要があると考えるべきです!!
ということで今回のブログは
長年福祉用具の営業の仕事を続けてきた私の経験から
「転ばぬ先の杖!転倒によるケガや骨折予防に…杖は早めに導入を【杖の選び方・種類・特徴】」
というテーマで
お話ししていきます!
ちなみに
「歩行器」について書いた過去のブログも
ご参考いただければと思います!👇
杖の種類
ということで
杖は早期に導入するに越したことはありません
ちなみに杖の種類として代表的なのは下記のとおりです
・T字杖
・四点杖(多点杖)
・松葉杖
・ロフストランドクラッチ
T字杖
杖を初めて導入される方の大部分はこの種類の杖を使っているように思います
まさにアルファベットの「T」の字の形をした杖です
グリップを握って杖先を前について歩行…を繰り返していきます
T字杖のブログ記事👇👇👇
![](https://kaigoyouhin1.com/wp-content/uploads/2021/08/23415221-160x90.jpg)
四点杖(多点杖)
四点杖は杖先が四つ足になっているタイプの杖です
手を離しても自立して立つのでどこかに立てかける必要がありません
昔の四点杖は杖先と杖のシャフトが一体型になっていて
斜め突きができなかったのですが
最近は杖先が可動するタイプが普及してきて
斜め突きが可能になり
リズム感のある連続歩行が可能になっています
四点杖のブログ記事👇👇👇
![](https://kaigoyouhin1.com/wp-content/uploads/2021/06/tsue_yotsuashi-160x90.png)
松葉杖
腋下に挟んで体を支えて使用します
片足を骨折した際や
片足切断された場合によく使われたりします
※脇の下に食い込ませて使われる人がいますがその使い方はNGです!
正確には脇の下少し隙間を開けて上腕で挟み込むのが正解です!
松葉杖のブログ記事👇👇👇
![](https://kaigoyouhin1.com/wp-content/uploads/2021/08/417782-160x90.jpg)
ロフストランドクラッチ
杖を握るグリップ部分と上腕を囲うカフ部分が付いている杖です
欧州などでは杖と言えば一般的にこのタイプを指す(らしいです…)
グリップを強く握らなくても操作ができるので
握力の弱い方も使える杖です
個人的にももっと普及してもいい杖だと思っています
(T字杖に比べるとちょっと大げさにみえるかもですが💦)
ロフストランドクラッチのブログ記事👇👇👇
![](https://kaigoyouhin1.com/wp-content/uploads/2021/08/2287001-2-160x90.jpg)
杖の使い方
杖を使う上で重要なのがグリップの高さです
ほとんどの杖は高さ調節ができるようになっているので
適切な高さに合わせて使用して下さい
(たいていの場合は福祉用具の相談員が適切に合わせてくれます!)
ちなみに適切な高さというのは
あくまで目安ですが
・大転子部の高さ(足の付け根の左右の骨…ちょっとわかりづらいですが)
・体から約15㎝前方に杖を突いた際に肘が約30度くらい前方に曲がる設定のグリップ高さ
・尺骨・橈骨(手首の骨が出っ張った部分)の高さ
あたりが最適な高さと言われています
合わない高さでの杖の使用は
背中が曲がって前のめり姿勢になってしまったり
肩がいかり肩状態になって疲れやすくなったり
という不都合につながるので
最適な高さになるよう調整して使いましょう
転んでからでは遅い…の感覚で!
ということで
杖の種類や使い方もお話ししましたが
なかなか杖って元気なうちから使っていただけないケースが多いです
杖をお勧めしても
![](https://kaigoyouhin1.com/wp-content/uploads/2021/06/ojiisan02_angry.png)
まだワシは元気でピンピンしとるのに
なんで杖なんて使わなあかんのや!
なんて怒る人もいたり
なかなか理解していただけなかったりします
実際のところ
「バカにしないで欲しい」というプライドもあったり
近所の目が気になったり
なんて理由からなかなか導入に至らないケースも多く
私自身もその気持ちはよくわかるような気がします
しかしながら
初めにも書いたように
転倒してからでは時すでに遅し・・・なんてことも現実あるのです
この記事を見て頂いて転倒リスクがあるよな・・・
なんて思われた方はぜひ早期の杖導入について検討していただきたいと思います!
ということで最後まで読んでいただきありがとうございました!
介護の三ツ星コンシェルジュさんでコラムも書いています
もしよかったらこちらもみてみてください!👇
ではでは
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