介護ベッドの立ち上がりしやすい高さは?場面別最適な高さ調整を詳しく解説!

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介護ベッドの立ち上がりしやすい高さは?場面別最適な高さ調整を詳しく解説!

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こんにちは!

・介護ベッドの高さはどれくらいにすればいいのかわからない
・立ち上がりしやすい高さはどれくらいがいい?
・ベッド上の介助作業は体に負担が・・・介助しやすい高さはどれくらいがいい?

こういう悩みをもたれた方向けの記事です

介護ベッドには
起き上がり補助の「背上げ機能」
足を曲げる補助の「脚上げ機能」
ベッド全体の高さを調整する「高さ上げ機能」
が付いています

その中でもベッド全体の高さ上げ機能は
使う用途によって
それぞれ最適な高さがあったりします

実際のところ
高さ上げ機能はベッド導入時に立ち上がりしやすい高さに設定して
そこからは全く動かさずに背上げだけを使っていたり
コンセントを抜いて電動機能自体を使わずにご利用されているケースも結構あったりします

福祉用具屋さん
福祉用具屋さん

悲しい…😢

ということで今回のブログは
長年福祉用具の仕事を続けてきた私の経験から
介護ベッドを利用される方向けに
介護ベッドの立ち上がりしやすい高さは?場面別最適な高さ調整を詳しく解説!

というテーマで
さまざまな場面でどう高さ上げ機能を使いこなすかについて
お話ししていきます!

 

ちなみに介護ベッドについては過去のブログで取り上げています
こちらもよかったら参考にしてみてください👇

機能・サイズ・介助バーなどの付属品は?【介護ベッドの選び方・ポイント】(介護保険レンタル)
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介護ベッドをつかいこなすにはマットレス・サイドレール・介助バー・テーブル選びも重要!
介護ベッドにはマットレス・サイドレール・介助バー・テーブルなど様々な付属品があることをご存じでしょうか?この記事ではベッド付属品の種類や特徴についてや詳しくご紹介しています。ベッド付属品のことを知りたい!介護ベッドをもっと使いこなしたい!という方はぜひ記事をご覧ください!

介護ベッドの場面別最適な高さ調整


介護ベッドの高さ調整機能を使って
場面別に最適な高さに調整することは
ご利用者にとっても
介助者にとっても
日ごろのより良い生活につながります

ということで
ここからは場面別の最適な高さ調整について
説明していきます!

立ち上がりしやすい高さの設定

ベッドからの立ち上がり時に
最適なベッドの高さに設定しておくことは
足腰の不自由なお年寄りにとって非常に重要です

最適な高さと言っても人によって違ったりするので
一概には言えない面もあるのですが
まず基準としてベッド横に腰かけた姿勢(端座位姿勢)で
足裏がきちんと地面に接地した状態で
横から見て膝関節・股関節がそれぞれ90度の状態(膝とお尻が同じ高さ)にしておくことが重要です

膝よりもお尻が低い位置に来るようなベッドの高さ設定にしてしまうと
お尻を持ち上げるのが結構大変で
立ち上がりがしづらくなってしまいます

よくふかふかの高級な社長さんが座るようなイスがあったりしますが
あれってお尻が沈み過ぎて立ちにくかったりしませんか?

立ち上がりしやすいように膝とお尻が同じ高さになるような設定が必要です

さらに立ちやすくするには

ただし人によっては膝とお尻が同じ高さでも
自力で立ちにくかったりする方もいます
そのような場合は
かかとが地面から浮かないレベルで
さらに高さを高くすれば
より立ち上がりしやすくなります

実際高くすればするほど立ち上がりはしやすくなるのですが
その際に気を付けなければいけないのは足裏が地面から浮いてきてしまうことです

座った姿勢を保つには足裏がしっかり接地されていることが重要です

高さを上げれば上げるほど
かかと部分が地面から離れていき
座っている姿勢が不安定になり
ひどいとバランスを崩してしまうリスクも…

立ち上がり時に転倒してしまって骨折→入院→寝たきり…

といった悲しい事態にならないように
高さ調節は適切に行って下さい

座りやすい高さの設定

ベッドに戻る際にまずは
端座位姿勢(ベッド横に腰かける姿勢)をとることになるのですが
この際の高さも場合によっては気を付けなければなりません

特に膝の踏ん張りがきかない人だと
腰かけるときにゆっくりと動作を行う事ができず
勢いよくドシンと腰かけることになります

こんな場合にベッドの高さをどうすべきかというと
なるべくベッドを高めに設定し
お尻の位置を立った位置・座った位置であまり高低差を付けずに座る工夫があるといいです

あまり高低差がある状態で座ろうとすると着座の際の衝撃が大きくなったり
勢いがついてそのまま後方に上体ごと転がってしまうことも

私が関わったご利用者も
着座がゆっくり行えず
さらに床ずれ予防の柔らかいマットレスをつかっていたために
着座時に本当に後ろに転がってしまったという経験があります

幸いケガもなくご本人も笑いごとで済んだのですが
一つ間違うと事故のリスクにもつながるので気を付けましょう!

介助しやすい高さの設定

ベッドの高さ上げ機能は介助者の方にとっても非常に重要です

特に介助者は無理な姿勢で介護をしたりして
腰痛など体を壊してしまうかたが結構多いです

そんな腰痛を予防するためにもベッドの高さ上げはぜひ活用しましょう

腰痛を防ぐ為のポイントはご存じの方も多いと思いますが
なによりかがんで作業をしないこと!
前かがみの姿勢で本人を起こしたり寝位置を調整したり…
という介助作業はすぐに腰痛につながってしまいます

それだけでなくベッドメイキング(シーツを敷いたりなど)でも
かがんで作業するのは腰に負担がかかります

介助者さんがかがまずに作業できるくらいの高さまでベッドを上げて
介助者さんは両足を広めにとって背筋を伸ばした姿勢で作業するように心がけましょう

献身的に介護されても結局介護負担が大きくて体を壊してしまった…
というケースが少しでも減るといいな
と思っています

転落時のリスクヘッジを考えた高さの設定

ベッドは柵がついているものの
ベッドから転落してしまうケースは時々発生します

もちろん転落しないように注意することが最優先ですが
万が一転落してしまった際に衝撃のリスクを最小限にするために
就寝中はベッドを一番低い設定にしておくという使い方もあります

最近のベッドは低床化が進んでおり
マットの厚みを合わせても30㎝を切るベッドも多く発売されています

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ちなみにこちらのベッドはベッド本体の最低高さが11㎝!(7㎝のマットレスを含めても18㎝!低っ!)

立ちあがりと就寝時で都度ベッドの操作をするのは面倒かもしれませんが
特に認知症のご利用者さんでベッドから頻繁に出ようとしてしまう方など
就寝時の低いベッド設定はぜひ行ってもらえるといいと思います

這い上がる方にも高さ設定は有効

また
普段、床に座って過ごして
這ってベッドまで戻る方にとっても
ベッド高さを低くすれば自力で無理なく移動できます

ちなみに昔は介護ベッドの床高は最低でも30㎝くらいでした
マットレスの厚みも含めると40㎝くらいの高さにはなってしまいます

なので
這い上がるという動作がしたい人にとっても
その動作は非常にハードルの高いものでした

実際に這ってベッドに上がりたいというご利用者さんに
対応したことがあったのですが
当時は低床ベッドもなかったため
そのご利用者さんは不自由な生活を強いられることになってしまいました

もう20年も前の話であり
そのご利用者さんは既にお亡くなりになってしまったのですが
もし今そのご利用者さんに対応出来ていたのであれば
自信をもって低床ベッドを進める事ができたのにな…
なんて思ったりします

今のベッドは本当に低く設定ができるので便利ですね!
より使いやすく進化した介護ベッドで
みなさんの生活も向上していくといいなと思っています!!

 

 

 

ということで最後まで読んでいただきありがとうございました!

介護の三ツ星コンシェルジュさんでコラムも書いています
もしよかったらこちらもみてみてください!👇

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