介護ベッド導入時のポイント(誰に相談すればいい?種類と特徴・注意点を解説!)

介護ベッド
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介護ベッド導入時のポイント(誰に相談すればいい?種類と特徴・注意点を解説!)

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こんにちは!

・家族の介護が必要になって介護ベッドを使いたい
・そもそも介護ベッドってどんな特徴のベッドなのか知りたい!
・介護ベッドってどうやって選べばいいかわからない

こういう悩みをもたれた方向けの記事です

 

介護が必要になった際に
導入される福祉用具の代表格のひとつが
「介護ベッド」です

しかしながら
これまで介護用品を使ったことがない人にとって
介護ベッドを導入しようと思っても
どんなものがあるのか
どうやって選べばいいのか
なじみのない方にとっては
困ってしまうケースが多いです

ということで今回のブログは
長年福祉用具の仕事を続けてきた私の経験から
介護ベッドが必要になった方が
困らないように
介護ベッド導入時のポイント(誰に相談?種類と特徴・注意点・マットレスや付属品)
というテーマで
「介護ベッド」導入にあたって押さえておくこと・気を付けること
について説明していきます

ちなみに介護ベッドについては過去のブログで取り上げています
こちらもよかったら参考にしてみてください👇

404 NOT FOUND | 福祉用具屋さんのブログ
選び方・使い方などお役に立つ情報ブログ
介護ベッドをつかいこなすにはマットレス・サイドレール・介助バー・テーブル選びも重要!
介護ベッドにはマットレス・サイドレール・介助バー・テーブルなど様々な付属品があることをご存じでしょうか?この記事ではベッド付属品の種類や特徴についてや詳しくご紹介しています。ベッド付属品のことを知りたい!介護ベッドをもっと使いこなしたい!という方はぜひ記事をご覧ください!

 

介護ベッドとは

介護ベッドとは
介護が必要になった方向けの
背もたれや全体の高さなどの上げ下げができる機能がついたベッドです

この機能により起き上がりや立ち上がりを補助したり
さらには介護される方の介護負担の軽減を図ることができます

ちなみに介護保険レンタルでは介護ベッドは「特殊寝台」と呼ばれており
介護保険レンタルでの定義は下記の通り

【特殊寝台】
サイドレールが取り付けてあるもの又は取り付けることが可能なものであって、次に掲げる機能のいずれかを有するもの
一 背部又は脚部の傾斜角度が調整できる機能
二 床板の高さが無段階に調整できる機能
【特殊寝台付属品】
マットレス、サイドレール等であって、特殊寝台と一体的に使用されるものに限る

ここで気を付けなければいけないのが
「特殊寝台付属品」は単体ではレンタルできないということ

たとえば
車いす上で食事する際にサイドテーブルを導入したい!と思っても
一緒に特殊寝台本体が使われていない場合は介護保険レンタルは不可となります

介護ベッドが必要!誰に相談すればいい?→ケアマネジャーに相談しましょう

うちのおじいちゃん、
これまで元気だったのに急に体調を崩して
起きたり立ったりできなくなっちゃった!大変!
という場面
結構よく起こっています

そんな時

誰に頼めばいいの?

と困る人、とても多いです

そんな時どうすればいいか…ですが
まずは「ケアマネジャー」に相談してみて下さい

ケアマネジャーさんはご利用者さんの介護生活全体をコーディネートする専門家です
ご利用者さんやご家族さんの要望に沿って
さらに住環境や疾病に合わせて
どんな介護サービスをどんな頻度で提供していけばいいか
多用な介護サービスを紹介して導入し
ご利用者の生活の質を上げていくために手厚くフォローしてくれます

起きたり立ったりできなくなった場合も
まずはケアマネジャーさんに相談してもらえれば
介護ベッドなどの福祉用具について
専門的な知識を持った
福祉用具専門相談員を紹介してくれます

そしてケアマネジャーさん、ご利用者さんとご家族、福祉用具専門相談員の3者で
どんな福祉用具を使ってもらえばいいか
最適な福祉用具の導入について相談にのってもらえます

導入する福祉用具が決まったら商品の手配や導入日時の調整です
導入時までに準備しておいて欲しい事(契約書類やお支払いに必要なもの)を伝えてもらえます

介護ベッドの機能

介護ベッドの機能は大きくわけて3つ

背上げ機能


起き上がり機能は
起き上がりの補助や
ベッド上で楽に座った姿勢を保ちたい際に使います

足上げ機能


足上げ機能は
起き上がり時の体の足側へのズレを防いだり
足先のむくみを軽減する上で有効です

高さ上げ機能


高さ上げ機能は
ベッドからの立ち上がりをしやすくしたり
万が一ベッドから転落した際の事故リスクの軽減
ベッド上でのおむつ交換など
介助者の腰の負担軽減に役立ちます

介護ベッドの種類

介護ベッドの種類はモーターの数で分けられます

機能
3モーターベッド「背上げ機能」「足上げ機能」「高さ上げ機能」
2モーターベッド「背上げ機能」「高さ上げ機能」
1モーターベッド「背上げ機能」のみ or 「高さ上げ機能」のみ

 

マットレスの種類

介護ベッドを使うにはベッド本体だけではなく
本体の上に敷くマットレスが必要になります

ちなみにマットレスは
4つの硬さに分けられます

「硬め」のマットレス

硬いタイプのマットレス
ベッド上の動作が行いやすいです
(なんせ硬いので・・・)

長時間寝ていると背中が痛くなるかも…
(寝心地はいまいち)

床ずれリスクがある方は使わないように!

「ふつう」の硬さのマットレス

普通の硬さのマットレスはマット上でもある程度動きやすく
寝心地も硬いタイプより寝心地もよいタイプです

「やわらかめ」のマットレス

柔らかめのマットレスは
寝心地重視
動きやすさは柔らかくなるとやや動きづらくなる場合もあります

床ずれ予防マット

床ずれリスクがある方は床ずれ防止用具のやわらかいマットレスを選びます
ウレタンなどの固形タイプと空気で膨らむエアーマットタイプがあります

 

ベッド付属品の種類

介護ベッドにはほかにもたくさんの付属品があります

サイドレール

ご利用者の転落を防いだり
布団が落ちたりするのを防ぐためのベッド柵です

介助バー

ご利用者がベッド上で起きたり立ったりする際に
握って使うベッド用手すりです
手すりの角度が変えられるので、立ち上がる際に前方まで手すりの支えがあり
立ち上がりしやすく非常に便利です

テーブル

ベッド上でお食事をとったりする際に使う
ベッド用のテーブルです
柵に橋渡しのようにかけて使うタイプ(オーバーテーブル)と
キャスターがついていてベッド上でもベッド横に腰かけた姿勢(端座位姿勢)の両方で使えるタイプ(サイドテーブル・オーバーベッドテーブル)があります

ちなみにベッド付属品については過去のブログで取り上げています
こちらもよかったら参考にしてみてください👇

介護ベッドをつかいこなすにはマットレス・サイドレール・介助バー・テーブル選びも重要!
介護ベッドにはマットレス・サイドレール・介助バー・テーブルなど様々な付属品があることをご存じでしょうか?この記事ではベッド付属品の種類や特徴についてや詳しくご紹介しています。ベッド付属品のことを知りたい!介護ベッドをもっと使いこなしたい!という方はぜひ記事をご覧ください!

介護ベッド導入のメリット

ではここからは
介護ベッド導入によるメリットについて
ご説明していきます!

メリット①起き上がりや立ち上がりが楽に行える

ベッドの背上げ機能を使えば楽に起き上がりを補助してくれるし
全体の高さの上げ下げ機能を使って立ち上がりしやすい高さに調節すれば
立ち上がりも楽々

メリット②介助者の負担も軽減できる

介助者の方にとっても起き上がりや立ち上がりの介助の負担が軽くなるだけでなく
ベッドメイキングやベッド上の介護作業時に全体の高さを上げる事で
介護者がかがまずに作業ができるので腰痛を予防することもできます

メリット③ベッド周りの掃除がしやすい

介護ベッドは全体の高さが上下するので
ベッドの高さを最大限まで上げれば
ベッド下の掃除もらくらく!

ベッド周りの衛生を保つことができます!

メリット④転落時の事故リスク軽減・寝やすい姿勢を保つなど

他にも万が一ベッドから落ちてしまった際にも
全体の高さを下げて置けば事故のリスクも減ったり
背上げ機能を途中までで止めて使う事でより楽な姿勢で過ごすことができたり・・・
といったことなど
色々なメリットがあります

ベッド導入にあたり気を付ける点

さいごに
介護ベッド導入における
注意すべきポイントについて説明します

注意点①ベッドを置くスペースを確保する

ベッドの導入にあたってまずはスペースの確保が必要です
ベッドのサイズ感としては超ざっくり言えばタテ2m・ヨコ1m
ただし
ベッドが電動機能で動く際には

ベッドの前後にこぶし1個分くらい壁からのスペースが必要だったりします

注意点②家庭用コンセントのコード位置に気を付ける

あと
電動機能を使うので家庭用コンセントも1つ使います
ここで気を付けるべきなのがコンセントのコードで足を引っかけないようにコードの配置をすること

できればご利用者・ご家族が頻繁に行き来するスペースにはコンセントを這わさないようにして
壁際で行き来の少ないところにコードを這わせるようにしましょう

コンセントの場所が遠い場合は延長コードを使う事がありますが
どちらにしても行き来する場所には出来る限りコンセントは這わさないようにすることが重要です

注意点③隙間での体の挟み込みに注意!

ベッドを使う上でぜひ気を付けてもらいたいのが
介護ベッドの隙間部分に体を挟まないように気を付けることです
介護ベッドは電動で背もたれや全体の高さが上げ下げできますが
可動部分があるということは
動作によって
各部分の隙間が広くなったり狭くなったりするということ!

その隙間に手足を挟んでしまう事故のリスクが伴います

実際に事故も起こってしまったりして
ベッドメーカーも隙間事故をできるだけ防げるように
隙間部分を極力なくしたりするなど
事故防止の商品開発を行っていたりしますが
一つ間違うと重大事故につながる危険性があるので
隙間に体を挟まないように気を付けてください!!

注意点④軽度者は介護保険でのベッドレンタルが制限される

もうひとつ
介護ベッドを介護保険でレンタルできるのは
要介護度が要介護2~5の方になります

要支援1・2、要介護1の方については
例外給付でレンタルが可能になるケースはあるものの
もうひとつ余分な手続きも必要となり
ケアマネジャーさんも人によっては
その手続きを面倒くさがる方もいたりします

そんなケースには
自費ベッドという各福祉用具事業所が独自に行っている救済措置的なベッドがありますが
これが介護保険レンタルに比べてなんでもありのルールで
個人的にはあまりよろしくないルールでなんだかなあ
な感じです

また軽度者向けの自費ベッドについては
過去のブログで取り上げています
こちらもよかったら参考にしてみてください👇

【未来予測】福祉用具の介護保険のみ依存は危険?自費ベッドなど保険外サービスの可能性は?
福祉用具の未来はどうなっていくのかもし興味があるという方は必見!この記事では今後の福祉用具業界がどうなっていくのか?進むべき方向性について思うところを記しました。今後の福祉用具の仕事に興味がある!福祉用具の仕事で今後何に備えるべきか知りたい!という方はぜひこの記事をご覧ください!

このような感じで
起きたり立ったりの動作に困られた場合は
ぜひベッド導入についてケアマネジャーさんに相談してみましょう!

 

 

 

ということで最後まで読んでいただきありがとうございました!

介護の三ツ星コンシェルジュさんでコラムも書いています
もしよかったらこちらもみてみてください!👇

福祉用具屋さん(介護用品スタッフ1号) - コラムニスト | 【公式】老人ホーム・介護施設の検索総合情報サイト 介護の三ツ星コンシェルジュ
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ではでは

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