メリットたくさん!操作しやすく方向転換も楽々!【6輪タイプ車いすの使い方・特徴】
【AmazonオーディオブックAudible – 音声で本を聴く新体験】
国内最大級の特定事業所加算「取得」「運用」を代行する「プロサポ」が提供するメディア
訪問介護、通所介護などのお役立ち情報・書式を多数掲載!『けあタスケル』
こんにちは!
・車いすの操作がしづらい・・・
・もっと小回りできる車いすはないの?
こういう悩みをもたれた方向けの記事です
6輪タイプの車いすとは
その名の通り車輪が6つ付いている車いすのこと
一般的な車いすは
・後ろに大きな主輪2つ
の計4輪で構成されているのですが
6輪タイプの車いすは
・真ん中に大きな主輪が2つ
・後ろに小さなキャスターが2つ
という計6輪の構成になっています
通常の車いすとは違うこの車輪の構成によって
実はいろいろなメリットがあるのです!
ということで今回のブログは
「メリットたくさん!操作しやすく方向転換も楽々!【6輪タイプ車いすの使い方・特徴】」
についてお話ししていきます
ちなみに車いす全般の種類や機能については過去のブログで取り上げています
こちらもよかったら参考にしてみてください👇
6輪タイプ車いすのメリット
6輪タイプの車いすは
このような特殊な車輪の構成になっていることで
一般的な車いすとは一味違うメリットがあります
少しご紹介してみますと・・・
小回りが利く
車いすを転回させる場合
基本的には主輪の軸部分を起点にクルンと回ります
一般的な車いすの主輪軸はちょうど座面でいうと一番後方
転回する際も座面の一番後方の位置を起点に回るので
どれだけ小回りをしようとしても車いすの回転半径は大きくなってしまいます
しかしながら6輪タイプの車いすであれば
主輪は座面奥行きでいうちょうど真ん中くらい
一般的な車いすよりも前方に位置しているので
ちょうど座っているご利用者の体の真ん中あたりを中心にコンパクトに転回できます
一般的な車いすのユーザーが6輪タイプの車いすで転回してみると
めっちゃ小回り利くなあ!!
と結構びっくりされます
狭い日本家屋で屋内移動する際
これまでなら行って戻って…ができなかった場所も
6輪車いすならすんなり行けてしまったりします!
小さい段差なら自力で越えることができる
6輪タイプなので基本的には平面に6つの車輪が全部接地した状態で移動します
なので段差を越える場合どうすれば・・・
という疑問があるかもなのですが
6輪タイプの車いすの後輪に秘密が!
後輪キャスターは油圧で伸びたり縮んだりする機能がついており
介助者操作であればグリップを上から押すことで
ご利用者操作であれば上体ごと後方に重みをかけていくことで
後輪キャスターのサスペンション部分が縮んで前輪が持ち上がり
段差を越えることができます!
一般的な車いすよりも漕ぎやすい
6輪タイプは利用者が漕いで移動する際の漕ぎやすさも大きなメリットになっています
車いすの操作は主輪についているハンドリムを使って行うのですが
一般的な車いすは主輪が後方についているので
腕を結構後ろに回さなければならず
腕の可動域に制限がある人などにとっては操作が結構大変です
6輪車であれば主輪が座面の真ん中あたりになるので
ハンドリム操作時の腕の動きも無理に体の後方まで動かさずに済みます
さらに車輪の軸の位置と車いすの重心も非常に近いので
漕ぐ際の重量の重みもより少なく済みます
これは手漕ぎだけでなく
足漕ぎをする際にも実は有効で
重心が前方寄りなので
足で地面を蹴って漕ぐ際も
重心が足の蹴りだす位置に近いので
足漕ぎの際に起こりやすい体が前にズレていく症状も
起こりにくかったりします
車輪軸が前方に来ていることでのメリットはものすごく大きいのです!
後方転倒の危険も少ない
先ほどお伝えしたように
主輪が前方に来ていることで
重心も前方に移ります
そうなると後方に重みがかかった場合に後方転倒のリスクがあるのですが
それを防ぐために後ろ側にキャスターがついています
この後輪キャスターのおかげで後方への転倒の心配もなく
操作ができるのです
6輪タイプ車いすのデメリット
ということでメリットを結構前のめりで書いてみましたが
デメリットもありますので
そちらについてもご紹介します
段差に弱い
・・・?
メリットのところで段差も越えられるって書いてたじゃん
とツッコミが入りそうですが
段差を越える操作ってコツがいるんですよね
特に自力で操作して段差を上がる際に
上体を後ろにもたれさせてください!
ってアドバイスしても
なかなかうまくできない方や
後ろには倒れないとわかっていても
前輪がウイリー状態になること自体を怖がられる方も・・・
誰でも簡単に操作できるわけではないので
段差の乗り越えは人によってメリットであったりデメリットであったりするんですよねえ
あと段差に対して斜めからアプローチすると
中途半端に段差を越える形になり
主輪が浮いてしまったままの亀の子状態になることも
こうなってしまうとどれだけハンドリムを操作しても空回りってことになってしまうので
段差には必ず真正面からアプローチする必要があったり
段差の乗り越えの難易度はデメリットにもなるんです・・・
屋外では使いづらい(使えない?)
これまで述べてきた内容でお分かりの方もみえるかもですが
6輪タイプの車いすは基本的に地面がフラットな場所でなければ使えません
なので段差が多かったり凹凸があったりする屋外での使用は困難です
横からの移乗に不向き(自走タイプの場合)
主輪が座面の真ん中あたりにあることでのメリットをたくさん書いてきましたが
車いすに横から移乗したいという場合には自走式の6輪タイプは不向きです
肘掛跳ね上げ機能付きの車いすであれば
横からの乗り入れをしやすくできるのですが
6輪タイプはそもそも主輪の出っ張りが邪魔になるので
横の乗り入れを優先したい方にとっては6輪タイプは選択肢から外す必要があります
屋内で自力で自由に動きたいという方にはぜひおすすめです!
ということで
6輪タイプの車いすについて説明させていただきましたが
自力で思い通りに屋内の移動を行いたい!
という方には非常に有効な車いすだと思っています
車いすの相談を突き詰めてしていくと
実は6輪タイプの車いすのニーズって結構高いんだなあ
とよく思います
もちろん人によってどのように生活していきたいか
車いすの用途も様々ですが
自力で家の中を自由に車いすで移動したい!
という方は6輪タイプの車いすの導入について
視野に入れてみてはいかがでしょう
ちなみに
体に合った車いす選びをするうえで
福祉用具専門相談員やケアマネジャーさんの手助けは必須と思っています
毎日いろいろなご利用者さんの相談に乗っているので
きっと車いす選びをする上でもご利用者さんの助けになると思います!
ぜひお声がけくださいませ!
ということで最後まで読んでいただきありがとうございました!
もしよかったらこちらもみてみてください!👇
●介護の三ツ星コンシェルジュさんのコラム
https://kaigo.jp/writer/entry/130/
●note
https://note.com/kaigoyouhin1
ではでは
【AmazonオーディオブックAudible – 音声で本を聴く新体験】
国内最大級の特定事業所加算「取得」「運用」を代行する「プロサポ」が提供するメディア
訪問介護、通所介護などのお役立ち情報・書式を多数掲載!『けあタスケル』
コメント