柵?手すり?介護ベッドの「介助バー」「サイドレール」違いと使い方をわかりやすく解説!
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こんにちは!
・サイドレールと介助バーがあるけど何が違うの?
・サイドレールと介助バー、どうやって使えばいいの?
こういう悩みをもたれた方向けの記事です
介護ベッドの付属品として
よく使われる
「介助バー」と「サイドレール」
ともにベッド脇の取付穴に差し込んで使うのですが
違いがよくわからないという方も多いと思います
ということで今回のブログは
長年福祉用具の仕事を続けてきた私の経験から
介護ベッドを利用される方向けに
柵?手すり?介護ベッドの「介助バー」「サイドレール」違いと使い方をわかりやすく解説!
というテーマで
「介護ベッド」の付属品である「介助バー」「サイドレール」について説明していきます
ちなみに介護ベッドについては過去のブログで取り上げています
こちらもよかったら参考にしてみてください👇
介助バーとサイドレールって何が違うの?
そもそも介助バーって何?
サイドレールって何?
という方もいるかもしれないので
簡単にご紹介しますと・・・
介助バーはベッド横の取付穴に「固定」させて「動作を補助」する「手すり」
サイドレールはベッド横取付穴に「差し込んで」「転落を防ぐ」「ベッド柵」
ということで
介助バーもサイドレールも
ベッド横に設置して使う商品であり
一見同じように見えるのですが
用途が明らかに違うのです
しかしながら実際の現場では
サイドレールを手すりとして使われる方が
結構な割合であったりします
サイドレールの方が料金が安かったり
手を添える程度であれば
手すりの代用が出来てしまったりするので
このような現状になっているのはある意味仕方ないのかな…
なんて思ったりもするのですが
やはり
本来の使い方として
ベッドでの動作補助として
つかまるところが必要な方であれば
サイドレールではなく
介助バーを導入してもらいたいです!
介助バーのメリット(すごく便利です!)
ではここからは
介助バーってめちゃ便利なんですよ!
という事を
全力でお伝えしたいと思います!!
介助バーのメリット①握った際の圧倒的な安定感
手すりに必要なのは何と言っても安定感!
掴まろうとした手すりがグラグラだったら
動作をするのも怖さを感じてしまったり
ヘタするとバランスを崩して
転倒してしまう恐れもあります
介助バーは
ベッドの取付穴に締め込んで
固定させる仕様になっていますので
実際に使われるご利用者さんにとっては
圧倒的な安心感を得る事ができます!
介助バーのメリット②握りやすい径のグリップ
手すりはある程度の太さがないと
しっかり握りこむことが難しいです
介助バーはサイドレールに比べて
グリップが太くできており
非常に握りやすい形状になっています
こちらも
起居動作を補助する上で
非常に重要な要素になっています
介助バーのメリット③端座位から立ち上がりしやすい可変型のグリップ
介助バーは手すり部分が可変型になっています
ベッド横に腰かけた状態から立ち上がる動作として
少し前傾姿勢をとってから
スクっと立ち上がることになるのですが
可変型のグリップが前方に設定できるので
前傾姿勢を取った際も
さらに前方のグリップを握ることで
立ち上がり動作がとても行いやすくなります
サイドレールを手すりとして使う事のデメリット
では逆にサイドレールを手すりとして使う事のデメリットについても
お話ししていきたいと思います
介助バーのデメリット①ぐらつきがあり不安定
サイドレールはベッド取付穴に差し込んで使う
ということで
実際にはベッドに固定されていない状況です
当然手すりとして握ろうとしても
ぐらつきが必ず発生し
非常に不安定です
介助バーのデメリット②握りづらい細い径のパイプ
介助バーに比べてパイプの径も細い為
手すりのようにしっかり握りこみが出来ず
パイプ径の面でも不安定…
介助バーのデメリット③長年握りつづけるとパイプが曲がってくることも
これは実際にあったのですが
サイドレールを手すり代わりとして
長年使われていたことで
ベッド取付穴の差し込んでいるパイプ先が
曲がってしまったこともあります
そうなると
柵も斜めに傾いたりして
さらに不安定さがましてしまったり…
介助バーのデメリット④端座位からベッドに寝転ぶ際に寝位置が足側に寄ってしまう(長めの柵の場合)
標準の長さのサイドレールは
ベッドの前後ろに並列に設置しても
隙間が空かないような寸法で作られています
仮にこの標準の長さのサイドレールを
頭側だけつけた場合
ベッドに腰かけた位置は
随分足元寄りになってしまいます
そしてその状態からベッドにゴロンと寝た場合
寝位置も足元に寄ってしまいます
実際に
そこから介助者が
寝位置を頭側に修正するとなると
なかなか負担が大きな作業が発生します
足側に寝ている方を
頭側に戻す作業って結構大変ですよね…
サイドレールは
手すりとして握りづらいだけでなく
ベッドの寝位置にも
影響が出たりするんです
結論:ベッドには介助バーをセットで導入しよう
ということで
介助バーのメリット
逆に
サイドレールのデメリットを
お話ししてきました
結局のところ
ベッド上で
何か握るものが必要であれば
迷わず介助バーを利用しましょう!
当然
本人が転落してしまうリスクがあったり
布団が落ちてしまったり
という際には
サイドレールを導入すればいいと思うのですが
サイドレールはあくまでも柵であり
手すり代わりとしては
使用しないようにしましょう
ということで最後まで読んでいただきありがとうございました!
もしよかったらこちらもみてみてください!👇
●介護の三ツ星コンシェルジュさんのコラム
https://kaigo.jp/writer/entry/130/
●note
https://note.com/kaigoyouhin1
ではでは
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