【介助負担軽減・腰痛予防】福祉用具を使った移乗方法を説明!(スライディングボード・リフト)
【AmazonオーディオブックAudible – 音声で本を聴く新体験】
国内最大級の特定事業所加算「取得」「運用」を代行する「プロサポ」が提供するメディア
訪問介護、通所介護などのお役立ち情報・書式を多数掲載!『けあタスケル』
こんにちは!
・家族の移乗介助で腰痛になってしまわないか不安
・何かいい移乗の方法があったら知りたい!
こういう悩みをもたれた方向けの記事です
ベッドから車いすに乗り移る際
ご本人に自力で乗り移ることができない場合は
介助される方の補助で移乗を行います
日常の介護現場でよくあるやり方としては
ご本人を介助者が抱え込んで
ベッドから車いすによいしょ!って抱え上げて移す作業
これってめちゃくちゃ大変です
介助者の方も
無理な移乗介助で
腰痛になってしまわないか
リスクと隣り合わせの中で
介護作業を強いられてる
というのが現状なのではないでしょうか?
いうことで今回のブログは
長年福祉用具の仕事を続けてきた私の経験から
移乗介助で困られている方向けに
「【介助負担軽減・腰痛予防】福祉用具を使った移乗方法を説明!(スライディングボード・リフト)」
というテーマで
福祉用具を使った移乗介助について
お話ししていきます!
ちなみに移乗介助に関連の深いテーマのブログはこちら
こちらもよかったら参考にしてみてください👇
移乗介助は介助者にとって負担大きすぎ!
冒頭でもお話しした通り
よく行われている移乗介助は
介助者が本人を抱えあげての介助をされているケースが非常に多く
この作業はめちゃくちゃ負担が大きく大変です
なぜなら人の体は重いからです(当たり前ですが)
体重もいくら軽い人であっても30キロ台
一般の男性であれば60キロは平気であったりします
そんな体重を一人で抱えてベッドから車いすに移すとなったら
そりゃ大変です
実際にいろいろなご利用者・家族と対応していく中で
移乗介助で腰痛など体を壊してしまう介助者の方を
本当にたくさん目にしてきました
これまで健康に過ごしてきたのに
家族で介護が必要な人が出てきて
献身的に介護を頑張って行った結果
体を壊して共倒れ…
なんて悲しい結末になってしまったご利用者家族を見たりすると
非常にやるせない気分になります
ヘルパーの方や介護施設の職員さんなど
体を壊さないように介護するコツを学ばれている方もみえますが
いくらそのようなノウハウを学んだとしても
個人的には
60キロもある体重を一人の人間が抱えて移乗補助をするということ自体が
よろしくない作業である
と思っています
じゃあどうすればいいのよ!!怒
という声が聞こえてきそうですが
移乗をサポートできる福祉用具があるのです!
福祉用具を使った移乗をとりいれよう
移乗をサポートできる福祉用具は
大きく2パターン
➁リフト移乗(据置式・床走行式の移動用リフト)
➀座位移乗(スライディングボード)
|
表面が滑りやすい素材で出来ている板状の福祉用具です
車いすとベッド間の移乗など
座位姿勢のままで乗り移りが行えます
②座位移乗(スライディングシート)
こちらも表面が滑りやすい素材で出来ているシート型の福祉用具です
ポータブルトイレへの移乗など
脱衣した状態でも座位移乗を行う際に適しています
ボード・シートとも使う条件としては
・本人が自力で座位姿勢を取れること
・車いすのひじ掛けが取り外しできること
・ベッドは床高が上下できるタイプであること
があげられます
③リフト移乗
吊り具を体に装着し
リフトで吊り具ごと吊り上げて
移乗先に移していきます
持ち上げる動作をリフトが全てしてくれるので
介助者の腰を痛めずに移乗を行うことができます
ちなみにリフトはベッドに設置する据置型と
リフトに車輪がついていて移乗先までリフト事移動させていく床走行式があります
使いやすさでいえば
よりシンプルに操作が行える据置式の方が断然使いやすいです
使用条件としては
股関節の可動域の具合によっては吊り具ごと吊り上げる事がしづらくなる可能性あります
福祉用具移乗のメリット・デメリット
そんなわけで
福祉用具を使った移乗方法を是非取り入れて頂きたいのですが
福祉用具での移乗のメリット・デメリットについて
触れてみたいと思います
メリット①介助者の体に優しい
リフトであれば抱え上げたり持ち上げたりする作業をリフトが賄ってくれるので
人力での移乗介助の負担は劇的に少なくなります
スライディングボードなどの座位移乗の福祉用具についても
本人は座ったままボード上を滑らせるだけなので
こちらも介助負担が大きく軽減できます!
メリット②ご利用者の体に優しい
これまで介助者の体を守る事ばかりかいてきましたが
ご利用者の体にもやさしいというメリットもあります
人力での移乗はご利用者にとっても不安や圧迫感・無理な抱え込みによる痛みもあったりします
その点座位移乗やリフト移乗は
無理な抱え込みもなく
見た目以上に快適に移乗動作が行えます
デメリット①馴染みがなく使えるか心配になる
基本的に移乗は抱え込んで行う流れが今も介護現場では主流です
そんな状況の中
いくらリフトやボードが安全安心な移乗方法ですよ!なんてお伝えしても
これまでやったことのないことに対しては基本拒否反応が先に出てしまいがちです
いわゆる食わず嫌いというやつでしょうか
特にベテランの介護スタッフの方が否定的な反応をされがちな気がします
デメリット②移乗介助に時間がかかる
あとは
人力移乗介助に比べて用具を使った移乗は時間が掛かります
リフトであれば吊り具を体に装着するだけでも結構手間がかかります
毎日いろんな方のお世話で大変労力もかかっている介護スタッフにとっては
移乗介助を用具で行うほどの時間的余裕がない方も多く
そんな時間もかかる作業よりも
体を壊すリスクがあっても
ちょっと抱えてヒョイって移すだけだから
人力の方がよっぽど楽やわ!
なんて声が聞こえてきそう・・・
とはいってもやはり人力移乗は非人道的だと思う
ということで
リフト移乗・座位移乗は
ケガや事故のリスクも減らし
末永く安定的に介護を行える環境づくりとして有効だと思うのですが
人力移乗はやはり避ける方向に向かっていくべきだ!
なんて結構本気で思ったりしています
介護の現場で志高く介助の支援を行った結果
体を壊してしまった・・・
とか
本人もケガしてしまった・・・
なんてことにならないように
出来る限り福祉用具を頼って
負担の少ない介助を導入してみましょう!!
ということで最後まで読んでいただきありがとうございました!
もしよかったらこちらもみてみてください!👇
●介護の三ツ星コンシェルジュさんのコラム
https://kaigo.jp/writer/entry/130/
●note
https://note.com/kaigoyouhin1
ではでは
【AmazonオーディオブックAudible – 音声で本を聴く新体験】
国内最大級の特定事業所加算「取得」「運用」を代行する「プロサポ」が提供するメディア
訪問介護、通所介護などのお役立ち情報・書式を多数掲載!『けあタスケル』
コメント
お久しぶりです。じそうです。
移乗について、僕ならリフトとスライディングボードを併用しますね。
脇の下にパットを入れた、上半身のみのスリングを使い、被介護者は座位。車椅子は、ベッドにぴったり着けて、間にスライディングボードを敷きます。
この状態なら、座位を取れない被介護者も、リフトで半吊りで支えている状態なので、あとは前から持ちやすいように足を持って、真横に移乗させるだけで出来るはずです。
どちらにも楽な移乗が出来ると思います。
じそうさん
ご無沙汰しております!
そしてコメントありがとうございます😊
リフトとボードの併用さすがです!
そのやり方なら
適度に上体も支えつつ
吊り上げるまではしなくていいので
いいですよね!
私もそのアイデアにはなかなか行きつきませんでした
いつも参考になります、ありがとうございます!!