スロープの勾配の適切な角度は?玄関段差を車いすで上がる際の計算・基準
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・段差解消のスロープってどうやって選べばいいの?詳しく知りたい!
玄関などの段差を
車いすで安全に上がり降りする上で
便利なのが
「スロープ」ですね!
介護保険でお安くレンタルできるので
たくさんのおうちで
活用していただいています
・使わないときは取り外し
という感じで
簡易に使えてとても便利です
そんな便利なスロープですが
勾配がきつすぎたりすると
有効に使えなかったりするので
段差に合わせた適切な長さのものを
使う必要があります
ということで今回のブログは
「スロープの勾配の適切な角度は?玄関段差を車いすで上がる際の計算・基準」
というテーマでお話ししたいと思います
段差に合わせて
どれくらいの角度が適切なのか
について
詳しく説明していきます!
ちなみに
スロープに関する過去のブログです👇
こちらもよかったら参考にしてみてください👇
https://kaigoyouhin1.com/suropusyuruitokutyou/
https://kaigoyouhin1.com/nihongumisuropu/
スロープの勾配角度の目安
車いすでスロープを上がる際
目安となるのが
「1/12」の数値
![福祉用具屋さん](https://kaigoyouhin1.com/wp-content/uploads/2021/05/illust_98-min.png)
どこかで聞いたことある人もいるかもですね
この1/12というのは
のこと
高さ10cmの段差に対して
スロープを設置するなら
水平距離1.2m必要ということ・・・
バリアフリー法という法律では
スロープの勾配は最低限1/12
という基準があり
基本的に公共の建物のスロープは
1/12の基準に沿った勾配になっています
とはいえ
![福祉用具屋さん](https://kaigoyouhin1.com/wp-content/uploads/2021/05/illust_98-min.png)
1/12といっても
ちょっとわかりづらいかも・・・
なので
スロープの一般的な勾配目安を
角度で表してみると・・・
勾配角度 | 目安 |
5度 | 自力(介助者なし)で上がれる角度 |
10度 | 介助者が押して上がれる角度 |
15度 | 急勾配 |
このようなという目安になります
この目安を基準として
スロープの長さを選んでいくと
わかりやすいと思うので
ぜひ参考にしてみてください
段差 | 5度 自力で上がれる角度 | 10度 介助者が押して上がれる角度 | 15度 急勾配 |
10cm | 115cm | 58cm | 39cm |
15cm | 172cm | 86cm | 58cm |
20cm | 229cm | 115cm | 77cm |
25cm | 287cm | 144cm | 97cm |
30cm | 344cm | 173cm | 116cm |
35cm | 402cm | 202cm | 135cm |
40cm | 459cm | 230cm | 155cm |
45cm | 516cm | 259cm | 174cm |
50cm | 574cm | 288cm | 193cm |
ちなみに各スロープメーカーさんの
スロープの傾斜はゆるいほど楽!でも家のスペースは限られている…
スロープの勾配はゆるい方が通行が楽!
ということで…
![](https://kaigoyouhin1.com/wp-content/themes/cocoon/images/man.png)
じゃあ楽に上がれるように
スロープをどんどん長くすればいいじゃん!
と思われるかもしれませんが
実はなかなかそうもいかない
というのが現状です!
確かに長いスロープにすればするほど
角度は緩くなり
車いすを押すのも楽になるのですが
![福祉用具屋さん](https://kaigoyouhin1.com/wp-content/uploads/2021/05/illust_98-min.png)
そんな長いスロープを置けるほど家は広くない!
当然ですが
家のスペースには限りがあり
そこまでゆとりをもって
長いスロープを設置できる場所が
そもそもない・・・
という状況が多々あるのです
例えば
20cmの段差に
スロープを設置しようとした場合・・・
![](https://kaigoyouhin1.com/wp-content/themes/cocoon/images/man.png)
段差は20cmで
傾斜の目安は1/12だから
240cmのスロープを置けばいいよね!
と思ったとしても
段差から水平距離240cm平らなスペースがないという住環境も多いです
さらに言うと
240cmの先には転回したりするために
さらに踊り場スペースが1mくらい必要です
合計すると340cmの水平距離が必要
![福祉用具屋さん](https://kaigoyouhin1.com/wp-content/uploads/2021/05/illust_98-min.png)
そんなスペースがある家あまりないよね・・・
逆に
実際に段差から240cmのところに
壁があったら・・・?
スロープを降りた先に
転回する踊り場がないので
240cmのスロープは
当然ですが不適合です
この場合
降りた先に1mくらいの
転回するための踊り場スペースを
確保しなければならず
水平距離は
240(段差から壁までの距離)-100(踊り場スペース)=140cm
にとどめる必要があり
↓ ↓ ↓
・段差20cm:水平距離140cm(1/7)
角度にすると約8度の勾配でなければ
スロープが設置できないことになります
スロープはなんとか置けても
置いた先の踊り場スペースがない!
こういう場合は
スロープを短くして
降りた先の踊り場スペースを
確保しなければなりません
しかし
スロープを短くすると
勾配が急になり
介助者が押す力があるかどうかの問題に・・・
![福祉用具屋さん](https://kaigoyouhin1.com/wp-content/uploads/2021/05/illust_98-min.png)
こんな感じで福祉用具専門相談員は日々試行錯誤しています
単純に
設置できればいいというわけではなく
介助者の力・下りた先のスペースなども含めて
検討していく必要があるのです
さらにいえば
スロープが長いと
・つけ外しが大変
・保管場所も難しい
ということで
スロープは勾配が緩やかな方が押しやすいが
現実的には無理な傾斜でも
対応しなければならない
という現状があるということを踏まえて
最適な長さのスロープ選定を
行っていく必要があるんですねえ・・・
段差解消機で対応するという方法もある
上記のような
スロープの設置スペースの問題にも
対応できるのが
「段差解消機」です
段差部分に設置し
車いすのまま乗り込んで
段差を上がり降り
長いスロープが必要
でもそんなスロープを置く場所もない!
という場合にとても有効ですので
一度検討してみてはいかがでしょう?
段差解消機に関する過去のブログ👇
https://kaigoyouhin1.com/dansakaisyouki/
ということで最後まで読んでいただきありがとうございました!
もしよかったらこちらもみてみてください!👇
●介護の三ツ星コンシェルジュさんのコラム
https://kaigo.jp/writer/entry/130/
●note
https://note.com/kaigoyouhin1
ではでは
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