スロープの勾配の適切な角度は?玄関段差を車いすで上がる際の計算・基準
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こんにちは!
・段差解消のスロープってどうやって選べばいいの?詳しく知りたい!
玄関などの段差を
車いすで安全に上がり降りする上で
便利なのが
「スロープ」ですね!
介護保険でお安くレンタルできるので
たくさんのおうちで
活用していただいています
・使わないときは取り外し
という感じで
簡易に使えてとても便利です
そんな便利なスロープですが
勾配がきつすぎたりすると
有効に使えなかったりするので
段差に合わせた適切な長さのものを
使う必要があります
ということで今回のブログは
「スロープの勾配の適切な角度は?玄関段差を車いすで上がる際の計算・基準」
というテーマでお話ししたいと思います
段差に合わせて
どれくらいの角度が適切なのか
について
詳しく説明していきます!
ちなみに
スロープに関する過去のブログです👇
こちらもよかったら参考にしてみてください👇
https://kaigoyouhin1.com/suropusyuruitokutyou/
https://kaigoyouhin1.com/nihongumisuropu/
スロープの勾配角度の目安
車いすでスロープを上がる際
目安となるのが
「1/12」の数値
どこかで聞いたことある人もいるかもですね
この1/12というのは
のこと
高さ10cmの段差に対して
スロープを設置するなら
水平距離1.2m必要ということ・・・
バリアフリー法という法律では
スロープの勾配は最低限1/12
という基準があり
基本的に公共の建物のスロープは
1/12の基準に沿った勾配になっています
とはいえ
1/12といっても
ちょっとわかりづらいかも・・・
なので
スロープの一般的な勾配目安を
角度で表してみると・・・
勾配角度 | 目安 |
5度 | 自力(介助者なし)で上がれる角度 |
10度 | 介助者が押して上がれる角度 |
15度 | 急勾配 |
このようなという目安になります
この目安を基準として
スロープの長さを選んでいくと
わかりやすいと思うので
ぜひ参考にしてみてください
段差 | 5度 自力で上がれる角度 | 10度 介助者が押して上がれる角度 | 15度 急勾配 |
10cm | 115cm | 58cm | 39cm |
15cm | 172cm | 86cm | 58cm |
20cm | 229cm | 115cm | 77cm |
25cm | 287cm | 144cm | 97cm |
30cm | 344cm | 173cm | 116cm |
35cm | 402cm | 202cm | 135cm |
40cm | 459cm | 230cm | 155cm |
45cm | 516cm | 259cm | 174cm |
50cm | 574cm | 288cm | 193cm |
ちなみに各スロープメーカーさんの
スロープの傾斜はゆるいほど楽!でも家のスペースは限られている…
スロープの勾配はゆるい方が通行が楽!
ということで…
じゃあ楽に上がれるように
スロープをどんどん長くすればいいじゃん!
と思われるかもしれませんが
実はなかなかそうもいかない
というのが現状です!
確かに長いスロープにすればするほど
角度は緩くなり
車いすを押すのも楽になるのですが
そんな長いスロープを置けるほど家は広くない!
当然ですが
家のスペースには限りがあり
そこまでゆとりをもって
長いスロープを設置できる場所が
そもそもない・・・
という状況が多々あるのです
例えば
20cmの段差に
スロープを設置しようとした場合・・・
段差は20cmで
傾斜の目安は1/12だから
240cmのスロープを置けばいいよね!
と思ったとしても
段差から水平距離240cm平らなスペースがないという住環境も多いです
さらに言うと
240cmの先には転回したりするために
さらに踊り場スペースが1mくらい必要です
合計すると340cmの水平距離が必要
そんなスペースがある家あまりないよね・・・
逆に
実際に段差から240cmのところに
壁があったら・・・?
スロープを降りた先に
転回する踊り場がないので
240cmのスロープは
当然ですが不適合です
この場合
降りた先に1mくらいの
転回するための踊り場スペースを
確保しなければならず
水平距離は
240(段差から壁までの距離)-100(踊り場スペース)=140cm
にとどめる必要があり
↓ ↓ ↓
・段差20cm:水平距離140cm(1/7)
角度にすると約8度の勾配でなければ
スロープが設置できないことになります
スロープはなんとか置けても
置いた先の踊り場スペースがない!
こういう場合は
スロープを短くして
降りた先の踊り場スペースを
確保しなければなりません
しかし
スロープを短くすると
勾配が急になり
介助者が押す力があるかどうかの問題に・・・
こんな感じで福祉用具専門相談員は日々試行錯誤しています
単純に
設置できればいいというわけではなく
介助者の力・下りた先のスペースなども含めて
検討していく必要があるのです
さらにいえば
スロープが長いと
・つけ外しが大変
・保管場所も難しい
ということで
スロープは勾配が緩やかな方が押しやすいが
現実的には無理な傾斜でも
対応しなければならない
という現状があるということを踏まえて
最適な長さのスロープ選定を
行っていく必要があるんですねえ・・・
段差解消機で対応するという方法もある
上記のような
スロープの設置スペースの問題にも
対応できるのが
「段差解消機」です
段差部分に設置し
車いすのまま乗り込んで
段差を上がり降り
長いスロープが必要
でもそんなスロープを置く場所もない!
という場合にとても有効ですので
一度検討してみてはいかがでしょう?
段差解消機に関する過去のブログ👇
https://kaigoyouhin1.com/dansakaisyouki/
ということで最後まで読んでいただきありがとうございました!
もしよかったらこちらもみてみてください!👇
●介護の三ツ星コンシェルジュさんのコラム
https://kaigo.jp/writer/entry/130/
●note
https://note.com/kaigoyouhin1
ではでは
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