【介護ベッド用マットレスの種類と選び方】硬い?柔らかい?動きやすさなど徹底解説!
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こんにちは!
・マットレスの硬さはどれくらいのものが使いやすいの?
・マットレスの上には何を敷けばいい?
こういう疑問をもたれた方向けの記事です
介護ベッドを導入する際には
必ずマットレスをセットで使うことになるのですが
マットレスはさまざまな種類があります
中でも硬さについては
「硬め」「普通」「柔らかめ」のタイプがあったり
もっというと
全体は硬めだけど一部分だけ柔らかかったり
逆に全体は柔らかいが一部分だけ硬めだったり
表裏で硬い面と柔らかい面があってリバーシブルで使えるタイプだったり…
本当に色々な種類があります

じゃあ実際にどんな硬さのマットレスがいいの?
という部分がなかなかわかりづらいかと思うので
今回のブログは
長年福祉用具の仕事を続けてきた私の経験から
介護ベッドが必要になった方が
困らないように
【介護ベッド用マットレスの種類と選び方】硬い?柔らかい?動きやすさなど徹底解説!
というテーマで
マットレスの特徴・使用にあたって押さえておくこと・気を付けること
について説明していきます
ちなみに介護ベッドについては過去のブログで取り上げています
こちらもよかったら参考にしてみてください👇

マットレスの選び方(ポイントは寝心地・動きやすさ・体圧分散)
マットレスを選ぶうえで大事な要素は以下の3点!
・動きやすさ
・寝心地
・体圧分散性(床ずれ予防)
そして
マットレスの硬さは
おおまかに分けると
以下の4つのタイプに分けられます
・硬め
・ふつう
・柔らかめ
・床ずれ防止マット
ちなみに
マットレス選びの3要素と
それぞれの硬さで
適合レビューしてみるとざっとこんな感じ
動きやすさ | 寝心地 | 体圧分散性 (床ずれ予防) | |
---|---|---|---|
硬め | ◯ | △ | ✕ |
普通 | ◯ | △ | ✕ |
柔らかめ | ◯ | ◯ | △ |
床ずれ防止マット | ✕ | ◯ | ◎ |
※あくまでも私が思う目安です
マットレス選びで大事な3つの要素
マットレス選びの要素①動きやすさ

動きやすさでいえば硬いマットが一番いいのでは?
と思われる方が多いかもしれませんが
実際にマットレスの各種類を並べて比較検討してみると
以外にも柔らかめのマットレスも結構動きやすかったりします
ただし床ずれ防止用具の場合は動きにくいので
極端に床ずれ発生リスクを恐れて床ずれ防止用具を元気な人にまで導入するのは
かえって寝たきりを促進してしまうのでやめましょう
マットレス選びの要素②寝心地
寝心地は人によって感じ方が違うので
一概に言えないのですが
やはり硬めのマットは寝心地はイマイチかなと思います
特に寝返りせずに一晩寝ると
背中が痛くなったりすることもありそう
寝心地については柔らかめのマットレスや床ずれ防止用具がやはり快適ですね
マットレス選びの要素③体圧分散性(床ずれ予防)
体圧分散性(床ずれ予防)の観点では
床ずれ防止用具一択かなと思います
いくら柔らかめのマットレスでも
特殊寝台付属品のくくりのマットレスでは
床ずれを予防するほどの圧分散効果は期待できません
床ずれリスクが高い方は
床ずれ防止用具をきちんと導入しましょう
マットレスの硬さ別のご利用者の状態像
つぎに
マットレスの硬さ別のご利用者の状態像について
表にまとめてみると
下記のようになります
マットレスの硬さ | 想定される状態像 |
---|---|
「硬め」のマットレス | ・自立して動ける方 ・とにかく動きやすさを優先したい方 |
「普通」の硬さのマットレス | ・ある程度は自立して動けるが動きづらくなってきた方 ・動きやすくしたいがある程度の寝心地もよいものを希望される方 |
「やわらかめ」のマットレス | ・介助がやや必要な方 ・動きやすさより寝心地を優先したい方 |
床ずれ防止マット | ・寝たきりだったり寝たきりに近い状態の方 ・床ずれリスクの高い方 |
あくまで目安ですが
マットレス選びの参考にしていたければ…
マットレスの種類(通気・防水)
マットレス選びの時に
気を付けるべきもう一つのポイントが
「通気性」と「防水性」です
どちらを優先すべきかを考えていく必要があります
通気タイプ
通気性がよいタイプのマットレスです
体がむれにくく
汗による雑菌の繁殖などの不衛生を防ぐことができます
半面
飲み物をこぼしたり
失禁したりした際は
マットレス本体にしみこんでしまうので
後処理が大変だったりします
ちなみに腰の部分をカバーする防水シーツを敷いて対処する方法もあります
|
防水タイプ
食べこぼしや失禁などが多い場合は
防水タイプの方が有効だったりします
表面を拭き取るだけでいいので
介助負担もらくらくです
ただし
体のムレを起こしやすく
特に発汗しやすい体質の方や
湿気の多い環境では
皮膚の衛生面を保つことが大変だったりします
(まめな清拭が必要だったりします…)
マットレスの上に敷くもの
マットレスの上にはベッドパットやシーツをしきましょう
|
|
よく間違われるケースとして
マットレスの上に敷布団を敷こうとされる方が結構多いのですが
これは誤った使い方です!
というのも
介護ベッドの場合
背上げ機能を使います
その際に
マットレスの上に敷布団を敷いてしまうと
背上げをした際に敷布団ごと足側にずれてしまい
大変窮屈な姿勢になってしまいます
自力で姿勢を戻せればいいのですが
それができない人だと
そこから体の変形や床ずれ発生などのリスクにもつながってしまいます
という理由から
マットレスの上には
ベッドパットや薄手のシーツを敷くようにしましょう
特に
床ずれ防止用具の上には
敷布団は絶対に敷かないようにしてください
床ずれ防止用具の圧分散効果が全く意味をなさなくなってしまいます💦
最近のマットレスは絶賛進化中!
先ほどマットレスの硬さ別に
「動きやすさ」「寝心地」「床ずれ予防」の目安を示してみたのですが
実際のところ
そんな単純に
「硬いマットは動きやすい」
とか
「柔らかいマットは寝心地がいい」
とはくくれないくらい
今のマットは進化しています!
ここでは軽くですが
進化したマットレスについていくつか取り上げてみたいと思います!
●エバーフィットC3マットレス
|
・寝心地のよい「ソフト面」と動きやすい「ハード面」のリバーシブル構造
・マットレスの両端は端座位姿勢が安定しやすいよう硬い素材が使われています
特に急ぎでのベッド納品の際などで
ご利用者の情報が少ない中で決め打ちでマットレスを導入しなければならない際に
このマットレスは色々な状態像に広く適応するので
非常に重宝しました
●アルファプラすくっとRe
|
土台部分は硬めの素材
上層・中間層は柔らかめの素材を使用し
動きやすさと寝心地の良さを兼ね備えたマットレスです
マットの両端は硬めの素材を使用しているので
端座位姿勢が安定しさらに介助もしやすいです
●エバープラウドマットレス
|
こちらもリバーシブルタイプですが床ずれ防止効果があり
体圧分散性の高い超柔らかめの面と寝心地のよい柔らかめの面の仕様です
・端座位姿勢が安定しやすいよう両端はかための素材を使用
・背あげ時の身体のズレを軽減するストレッチシステム
このマットレスは床ずれ防止用具なのですが
これまでの床ずれ防止用具って対象者の範囲が狭い商品が多く
・床ずれリスクが高くてもある程度動ける方の自発的動作を確保すること
・実際に床ずれリスクに対応する為に圧分散効果を優先すること
このようなお年寄りの日々変わる身体状況に
適応しきれていないことがありました
でもエバープラウドマットレスなら
床ずれリスクの高い方にもこのマットレス1つで
その時々の状態に応じて裏返して使うことで適応できます!
他にも各メーカーさんの研究開発によってつくられた
優れた商品はあるのですが
マットレスも日々進化している!
と思える商品をご紹介させて頂きました!
ぜひマットレス選びの際に参考にして頂ければと思います
ということで最後まで読んでいただきありがとうございました!
もしよかったらこちらもみてみてください!👇
●介護の三ツ星コンシェルジュさんのコラム
https://kaigo.jp/writer/entry/130/
●note
https://note.com/kaigoyouhin1
ではでは
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